担任の先生のための小学校英語(外国語)オンライン授業

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社会科 (3・4・5・6年)

社会科の実践まとめ

 

世の中を見てみると、ロボットや電子マネー決済、人工知能(AI)、ドローン、3Dプリンターなどなど、、。 10年前、iPhoneが出てきたときには、考えられなかった超便利なものがどんどん登場しています。そして、子ども1人1台のタブレットが配布され、教育にも大きな変化が起きています。この状況の中で変化を体験している子どもたちが、大人になった時のことを想像してみてください。きっと、今よりも大抵のことは簡単にオンラインで済んでしまうことが多くなることでしょう。

自分と身近な事柄を扱う「社会科」。だからこそ、子どもに身につけてほしい力、授業で大切にしているコツがあります。

 

子どもが身につけてほしい力(社会科)

 

多角的多面的に物事を考えられる力

 

 

小学校学習指導要領 第2章 第2節 社会 教科の目標

(2) 社会的事象の特色や相互の関連,意味を多角的に考えたり,社会に見られる 課題を把握して,その解決に向けて社会への関わり方を選択・判断したりする力, 考えたことや選択・判断したことを適切に表現する力を養う。

 

自分の立場を明確にして論じられる力

 

 

小学校学習指導要領 第2章 第2節 社会 教科の目標

(1) 地域や我が国の国土の地理的環境,現代社会の仕組みや働き,地域や我が国 の歴史や伝統と文化を通して社会生活について理解するとともに,様々な資料 や調査活動を通して情報を適切に調べまとめる技能を身に付けるようにする。

 

社会的事象を自分ごととして考え、自分の生き方を考える力

 

 

小学校学習指導要領 第2章 第2節 社会 教科の目標

(3) 社会的事象について,よりよい社会を考え主体的に問題解決しようとする態 度を養うとともに,多角的な思考や理解を通して,地域社会に対する誇りと愛情, 地域社会の一員としての自覚,我が国の国土と歴史に対する愛情,我が国の将来を担う国民としての自覚,世界の国々の人々と共に生きていくことの大切さ についての自覚などを養う。

 

社会科の授業をするときに意識しているコツ

子どもの生活経験に頼った授業をしないこと。

子どもが生まれ育った家庭は千差万別です。田舎や都会だけでなく、年収や世帯状況によっても、子どもが経験していることは違います。

例えば、子どもと一緒に料理をしていない家庭があったとします。その家庭の子どもは、食材の名前や産地に触れる回数がそれだけ減ります。そのため、子どもは、「野菜やお肉はスーパーで買えるもの」「野菜やお肉はスーパーが作っている」と言うことも考えられるでしょう。

したがって、「生活経験に差があるから、課題解決の場面で子どもの経験だけに頼らない」ことが大切です。

 

子どもが自力で解決できる手立てを用意すること。

必ず資料を用意したり、調べるツールを用意したりて、子ども自身で課題を解決できるように準備しておくことが大切です。

今は、子ども一人一人にiPadやタブレット機器が渡されています。しかし、「タブレットで調べよう」「教科書から読み取ろう」だけでは、あまりにお粗末です(意図としてやっていれば、良いですが、、、)。

調べるものの提示はもちろんですが、「調べ方」「資料の読み取り方」「意見の論じ方」も指導することで、社会科で必要な3つの力が育ちます。

「3月には、どのような社会科の課題を出されても、子どもが自分の力で課題を解決することができるようにするには、どうすれば何が必要?」この視点を持つことで、授業が変わります。

 

授業のフォーマット(流し方)

 

1つの授業の流れは、こちら。

授業フォーマット

つかむ → 調べ考える → まとめる → ふりかえる

 

1つの授業を例に説明します。

 

6年生社会 「人々の願いの今と昔(教育出版P.64〜67)」

 

つかむ

 ・写真やグラフ、図などをを見て疑問に思ったことを出し合う。 
  →①増減 や ②違和感があるところ
 ・学習課題を作る。
 ・学習課題に対する予想を考える。

 

T:今の投票の様子とおよそ90年目の投票の様子の写真を見比べて、どんな違いがありますか。
C:今は男性も女性も投票しているけれど、90年前は男性しかいない。
C:90年前の人はきちんとした服装をしている。
C:90年前の投票の場所には「警察官」「監視官」と書かれている。見張られているのかな。
T:(選挙権が拡大したグラフを見せて)選挙権を持つ人の割合は、どんどん増えたのです。
C:どうしてこんなに増えたのかな。
C:男性しか投票していないことと関係ありそうだ。
T:今日の学習課題ができそうだね。
→学習課題:選挙権を持つ人が時代とともに増えたのはなぜだろうか。
C:最初は男性しか選挙権がなかったんだろうな。
C:途中から女性も選挙権が与えられたんだと思う。
C:急にグラフの値が大きくなった頃がそうなのかな。

 

 

調べ考える

・教科書
 ・資料集
 ・インターネット(タブレットやiPad)
 ・インタビュー(見学先等で)

 

T:選挙権を持つ人がなぜ増えていったのか調べましょう。
(資料を与える:教科書、資料集、教師の意図的な資料、インターネット)
C:日本で初めての選挙は1890年。選挙権は税金を15円以上納めている満25歳以上の男性で全人口1%しかいない。
C:1925年に25歳以上の全ての男性が選挙権を持つようになった。まだ女性には選挙権はない!
C:1945年に満20歳以上の男女全てに選挙権が与えられたんだね。グラフの伸びが大きいのはこれが原因だな。
C:2016年には満18歳以上に選挙権が与えられるようになったんだね。

 

 

まとめる

 ・学習課題に正対するように

 

子どもたちの意見をまとめるキラーワード

「共通していることは何ですか?」

「全てのことに関連していることは何だと言えますか?」

「どのようなきまりや法則があると言えそうですか?」

「どのようにすれば、問題が解決しやすくなると言えますか?」

「最終的な意見や考えを書きましょう。」

 

T:今日分かったことをまとめましょう。
C:最初は納めた税金によって、選挙権が与えられた。
C:しかも男性だけ。
C:税金による制限はなくなっても、しばらくは男性だけしか選挙権がなかったね。
C:だいぶ遅れて、女性の選挙権も認められた。
C:選挙権が与えられる年齢も下げられた。
T:みんなの考えをまとめましょう。
  →まとめ:『昔は選挙権を持っている人の割合はとても少なく、長い年月をかけて男女平等な今の仕組み変わってきた。』

 

 

ふりかえる

 ・自分にできることを考える → より良い生活につなげるために
 ・学習で分かったことを自分なりの言葉で表現する。
  (教師があらかじめキーワードを決め、それを使って振り返る)

 

T:今日の学習を振り返りましょう。必ず「選挙権」という」言葉を入れましょう。
C:時代とともに選挙権を持つ人が増えていったことが分かった。
自分も18歳になったら、必ず選挙に行ってみたい。
C:最初は男性しか選挙権がなかったということに驚いた。なぜ女性には与えられなかったんだろう。
C:税金によって選挙権が与えられていたというのは、不平等だと思った。

 

 

他の教科でも考えられることですが、これらを意識すると、子どもにも寄り添う素敵な授業になるでしょう。

授業フォーマット

つかむ → 調べ考える → まとめる → ふりかえる

 

 

社会科の各学年の授業実践まとめ

 

社会科の教科書は、「教育出版」を使っています。

年間指導計画や評価計画は、下にありますので、参考まで。。。

 

教育出版 小学校 社会 資料ダウンロード

https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/2020shou/shakai/category04/download.html#download_00

 

 

3年生の社会科の授業

社会科 3年生 まとめ

 

4年生の社会科の授業

社会科 4年生 まとめ

 

5年生の社会科の授業

社会科 5年生 まとめ

 

6年生の社会科の授業

社会科 6年生 まとめ

 

 

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